なぜ、私たちは空き家管理を始めたのか
私たちが空き家管理を始めたきっかけは、身近な出来事でした。
会社の近くにある空き家が、不法投棄によって荒れた状態になっていたのです。
また、私自身の自宅も、隣と向かいが空き家です。
「最近、空き家が増えてきたな。」
そう感じることが多くなり、空き家は所有者だけの問題ではなく、地域全体の課題でもあることを強く実感しました。
建物は、人が住まなくなると少しずつ傷みます。そして管理が行き届かなくなると、不法投棄や雑草の繁茂、防犯上の不安など、近隣にも影響を及ぼすことがあります。
「設計事務所として、そして地域に根差した不動産会社として、何かできることはないだろう。」
そう考え、空き家管理士1級の資格を取得し、空き家管理サービスを始めました。
私たちが目指しているのは、空き家を「管理すること」だけではありません。
大切な住まいを守り、地域の安心につなげること。そして、将来「売る」「貸す」「住む」といった選択肢を残せるよう、お手伝いをすることです。
行政も「空き家を放置しない」時代へ
「まだ住む予定はないけれど、いつか使うかもしれない。」
「親が施設に入ったので、そのままになっている。」
「相続したけれど、どうしたらいいか決められない。」
このような理由から、空き家を所有されている方は少なくありません。
しかし近年、空き家を取り巻く状況は大きく変わってきています。
最近話題になったのが、京都市の「非居住住宅利活用促進税」(いわゆる空き家税)です。
(令和12年度課税開始予定) https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000296672.html
この制度は、一定の条件を満たす住宅に課税することで、空き家の有効活用を促すことを目的としています。
つまり、「所有しているだけ」ではなく、「どう活用するのか」が問われる時代になってきたということです。
今後は、他の自治体でも同様の取り組みが検討される可能性もあり、空き家問題への社会的な関心はますます高まっています。
長崎でも起きた、空き家を狙った事件
長崎県内では、空き家が犯罪の対象となる事件も報道されています。
被告は窃盗の痕跡を隠すために空き家へ放火し、建物が全焼したという痛ましい事件です。
https://www.ncctv.co.jp/news/article/16714121
裁判所はその危険性や悪質性を重く見て実刑判決を言い渡しました。
誰も住んでいない住宅は、人の出入りが少ないことから、不法侵入や放火、不法投棄などの被害を受けるリスクが高くなります。
空き家は「誰も住んでいない家」ですが、決して「誰にも影響しない家」ではありません。
もし火災が発生すれば、近隣住宅へ延焼する危険もあり、地域全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
空家法の改正で変わったことをご存じですか?
2023年12月に「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家法)」が改正され、空き家への対応が大きく変わりました。
これまでは、倒壊のおそれがあるなど危険な状態になった「特定空家」が主な対象でしたが、改正後は、そこまで悪化していないものの、適切な管理が行われていない「管理不全空家」も指導や勧告の対象となるようになりました。
また、勧告を受けた場合は、住宅用地に適用されている固定資産税の特例が解除され、税負担が大きくなる可能性があります。
つまり、「危険な空き家になってから」ではなく、「そうなる前に管理すること」が、これまで以上に重要になったということです。
空き家は、売却や活用の予定が決まっていなくても構いません。
大切なのは、「何もしない」のではなく、建物の状態を定期的に確認し、適切に管理しておくことです。
国土交通省の特設サイトへのリンク
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/akiya-taisaku/index.html
「空き家をどうすればいいか迷ったら、まずは国土交通省の『空き家すごろく』で考えてみてください。」
それでも迷ったら、私たちへご相談ください。
大村市でも進む空き家対策
法律が変わり、適切な管理が行われていない空き家は「管理不全空家」として指導や勧告の対象となるようになりました。
勧告を受けると、住宅用地に適用されている固定資産税の特例が解除され、税負担が大きくなる場合があります。
また、大村市でも危険な空き家に対して行政代執行を行った事例があり、「空き家を放置しない」という姿勢を明確にしています。
https://www.city.omura.nagasaki.jp/bouhan/kurashi/sumai/jutaku/akiyataisaku.html
「まだ大丈夫」と思っている今だからこそ、空き家管理を始めませんか。
家は、住む人がいなくなった瞬間から少しずつ変化していきます。
「まだ大丈夫。」
「そのうち家族で話し合おう。」
そう思っている間にも、建物は少しずつ傷み、周囲の環境や社会の制度も変わっていきます。
私たちが空き家管理を始めたのも、身近な空き家が地域に与える影響を目の当たりにし、「何かできることはないか」と考えたことがきっかけでした。
だからこそ私たちは、空き家を「管理すること」は、建物を守るだけではなく、ご家族の大切な資産を守り、地域の安心につながることだと考えています。
「売るかどうか決めていない。」
「相続したばかりで、何から始めればいいか分からない。」
「遠方に住んでいて、なかなか様子を見に行けない。」
そんな時は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。私たちは、大村市を中心に、地域に寄り添いながら空き家管理のお手伝いをしています。

